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Webエンジニアってどこを目指したらいいか難しくないか、という話

Audible でジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣を読んでいて、最後の方に自分の強みや向いているところで習慣を積み上げることによって長期的に大きな成果がつながる(かなり要約している)とあった。

自分はダーツが好きで、社会人になってから猛練習した。仕事が終わってから1人でネットカフェに行き、黙々と2〜3時間練習して帰るみたいなことを毎日ではないがおそらく2年くらいやっていた。ネットで見つけたダーツバーに1人で入り、そこにいた人たちと対戦して勝ったり負けたりを繰り返して仲良くなったりしながら、また勝つために黙々とネットカフェで練習していた。そのうちたまにカウントアップは1000点(まぁまぁすごい)を超えられるようになって、どんどん成長していった。最近はできていないけど。

ダーツはものすごくわかりやすい。点数を増やしていき最終的に点数が多い人が勝ち、または点数を減らしていき少ない回数で相手より先に0点にするかのゲームがほとんどである。そしてみんながそのルールの中で相手に勝つために練習をし試合をする。要するに目指すべきものがわかりやすい。もちろんゲームによって作戦はいろいろあるが、自分の思ったところにいかにミスなく投げることができるか、というところがすべてである。だからものすごい量の反復練習をして自分の思ったところに投げられる確率を上げていくことで、ゲームに勝てる確率を上げていく。プロレベルになると点数の増やし方減らし方や作戦による心理戦などで差が出る部分もあるが、基本的には自分との戦いになることが多い。

そして現在、Webエンジニアをしているがどうだろうか。誰かに勝つような勝負があるものではないし、点数が出るものでもない。営業職のようにアポイントメントや成約などの件数が明確に出るわけでもない(決してどちらが良い悪いという話ではない)。コードを多く書いた方が良いわけでもないし、早く書いたほうが良いわけでもない。

職能もたくさんある。バックエンド、フロントエンド、モバイル、SRE、QAなどなど...。その他マネジメントや組織をリードするような職種も加えるとPdM、PjM、EM、TL、VPoE、CTOなど...。関連する領域に関しても開発言語、設計手法、テスト手法、セキュリティ、開発プロセス、チーム、組織設計などなど...めちゃくちゃたくさんある。その中でどこを目指していくといいのだろう。何が自分に合っているのだろう。

前述したダーツの例でいくと、なにかわかりやすい指標に対して反復的に訓練して人よりわかりやすく秀でて勝負に勝つ場面があるということがもしかしたら向いているのかもしれない(わからないけど)。これをWebエンジニアに照らし合わせて考えたときに、同じようなことが達成できるような職種や領域がないかどうか考えてみるというのは手である。

以下は完全に仮定であるが、人事評価が数値の点数制になっていてかつオープンになっており、他人との成果やスキルの差が数字で明確に示されているほうがモチベーションが上がるのかもしれない。詳細なスキルマップが定義されていて、自分にできないことが他人はできるというのが明確に見える方が訓練が進むのかもしれない。また自分と同じように悩んでいる人のために、指標を明確にするためにどんなことができるかを考えて取り組んでみるのがいいのかもしれない。

Findy や LAPRAS のような転職サイトで、 GitHub のコードやブログのアウトプットなどを判定しスコアをつけるサービスがあり、一つの他人と比較できる点数付けのようなものであると思う。完全にはオープンではないので比較できるものではないが。ただ、外部に出ている情報だけですべてを測定できるかというと、マネジメントやチームリーディングのようなスキルはなかなか難しいのだろうなと思う(今後進んでいってほしい!)。

...などといいつつ、自分がどこを目指していくといいのだろうというのはまったくもって霧中なので泣きたい。ダーツ以外からも自分の性質や性格を理解しながら、どういった環境や働き方が自分に向いているのかはこれからも模索し続けていかねばと思う。

Based on https://github.com/kimromi/notes/issues/59